お客様インタビュー

お客様インタビュー

SMSを導入されましたお客様からのインタビューです。
消雪ポンプ設備にSMS導入!
クラウドシステムが市民の安全を守る

時と場所にとらわれず、簡単に操作できることで市民の安全を迅速に守る――
小松市の消雪遠方監視クラウドシステムにSMS(Simple Management System)を導入し、市民の安全と道路の状態維持に取り組んでいます。今回は、小松市 都市創造部 道路課の方にお話を伺い、導入の背景から得られた成果について詳しくお聞きしました。


至る所で時間ロスが発生し、消雪作業に遅れが生じていた

―導入の背景について教えてください。

設備の老朽化やシステムの更新時期に合わせ、新たなシステムの導入を検討していました。市民の皆様に安全で快適な生活環境を提供する目的の中で、特に消雪作業の遅れという観点から、旧システムの改善が必要であると考えました。


―具体的にどのような点で改善を求められましたか?

旧システムでは、庁舎にあるPCを使用した遠隔監視システムを運用していました。しかし、システムを稼働させるためには職員が庁舎に出向き、専用のPCを操作する必要がありました。そのため、職員の出動時間がロスとなっていました。また、通信回線としてISDNを使用しており、一斉散水を行うには各箇所(109箇所)に運転信号を送るために10分から15分ほどかかっていました。その結果、職員の出動からシステムの起動、消雪作業までに1時間ほどかかってしまい、市民の皆様に安全で快適な生活環境を提供するという役割を十分に果たせない状況でした。

迅速な対応が可能・導入が容易なクラウドシステムの選択

―クラウドシステムを選んだ理由はありますか?

新システムの導入にあたり、「外部から容易に管理・運用操作ができる」という点が重要でした。その観点から、クラウドシステムは「いつでもどこからでも状況確認が可能」という点で最適だと考えました。また、クラウドシステムによって一斉運転が可能になり、設備運転のタイムラグがなくなり、消雪作業の遅れという課題を解決できることも大きなメリットです。更にクラウドシステムでは、システム用のPCやサーバーを構築・管理する必要がなくなり、コスト削減にも繋がっています。
SMSは、既存設備に大きな改造をしなくてもよく、現状システムを稼働しながら更新可能で、降雪シーズン中であってもシステムを止めることなく導入出来る所も大きなメリットでした。

 


 

稼働時間の大幅短縮、職員の安全も守られる相乗効果

―SMSの導入によって感じている効果を教えていただけますか?

庁舎に行かなくてもどこにいても消雪制御ができることが最も大きな効果だと思います。クラウドシステムの導入により、自宅にいながら数分で現状確認や散水対応が可能になり、初動対応時間が大幅に改善されました。結果として、課題であった市民の安全を守ることが実現でき、地域貢献に繋がっています。また、システム操作を担当する職員が急ぐあまり、スリップ事故を起こす危険を回避することもできました。省人化や働き方改革が叫ばれている現代において、どこでもシンプルな操作でシステムを運用できるクラウドシステムは、職員の安全や健康にも貢献しています。


―シンプルな操作とは具体的にどのような点ですか?

マップ上で瞬時に対象設備の検索・確認が出来て、なおかつワンクリックで運転操作が可能な点です。稼働状況も色分けされて表示してあり、視覚的にも分かりやすく、全体的に審美性の高いシステムだと思います。

 


 

一人でなく、全員で管理・共有出来る体制に

―その他、SMSの導入によって良かったと思う点はありますか?

従来のシステムでは、消雪設備の運転状況や故障の発見については庁舎のPCを見なければ把握できませんでしたが、クラウドシステムの導入により、全員が即座に把握・共有できるようになった点も大きな効果です。また、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)の認定評価を受けたクラウドサービスを使用しているので、セキュリティ体制も万全で安心して利用できます。さらに、専用の端末PCが不要なため、PCの故障によって作業が停止することもありません。また、サーバーが外部にあるため、災害発生時でもシステムを運用できる点もクラウドシステムの強みです。さらに、小松市役所でシステム用のサーバー設備を保有する必要がなく、バージョンアップの手間もありませんので、トータルコストは従来のシステムの6割程度になりました。

既存システムとの統合で業務改善を

―今後、SMSシステムを利用して取り組んでいきたいことはありますか?

今後は、既存の設備との統合も可能なクラウドシステムのメリットを活かし、既存の設備台帳と連携させることを考えています。また、消雪ポンプの流量データをシステムに取り込んで、設備の更新計画を立てるのに役立てたいと考えています。施設全体が設置された当初のポンプ能力と現在の能力を比較し、更新時期を見積もることができますが、現在は流量データを調べる為にポンプの揚水試験を外部の業者へ委託する必要があるので、手間とコストがかかっています。そのデータをシステムに取り込めると、ポンプ設備の更新時期を把握し、全部の施設で設備増強が進むとより詳細な更新計画を立てることができ、維持・メンテナンス面においても的確な判断ができるようになると考えています。

 


 

 

以上が、小松市の消雪遠方監視クラウドシステムにSMSを導入した事例でした。SMSの導入で消雪ポンプ設備の遠隔監視と制御が容易になり、市民の安全と快適な生活環境の維持に大きく貢献しています。職員の安全・健康への貢献など、様々な効果が得られていることが分かりました。また、クラウドシステムの利点や今後の活用方針についても触れられており、より効果的なシステム運用を目指していることが伝わりました。今後もシステムのさらなる活用や改善に取り組んでいくことで、より効果的な運用が期待されます。

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